インドネシアのジャワ島やバリ島では影絵芝居が盛んです。
この伝統的な影絵芝居、およびそれに用いられる操り人形を「ワヤン・クリット」といいます。
ワヤン(Wayang)は「影」、クリット(Kulit)は「皮」を意味します。
人形は牛の皮でできており、部分的に細かな穴が開いています。
これによって人や動物の形が単に全体的に陰となるのではなく、身体の各部分の輪郭も表れるのです。
人形には中心に1本の太い棒がついていて、下がとがっています。
これによって、スクリーンの手前の座に人形を突き刺しておくことで、人形を出演したままにすることができ、人形遣いは複数の人形を操ることができるのです。
影絵の仕組みは、白いスクリーンを貼って、その裏から石油ランプを当てるという方法をとります。
間にワヤン・クリットの人形を置いて、芝居を行うのです。
人形遣いは一人で、スクリーンの裏で語りをしたり効果音を出しながら数々の人形をスクリーンマーク近くで操ります。
スクリーンから遠ざけると、影は少しぼやけながら、大きく映し出されます。
観客は石油ランプや人形の反対側から鑑賞することになります。